2020年2月27日

新型コロナウィルスに関する勉強会(参議院自民党政策審議会)

【宇都隆史Facebook投稿より】
参議院自民党の政策審議会において、東京大学医科学研究所 感染症国際研究センター長である「河岡義裕」先生からの講演と質疑を行いました。以下、要約です。

【講話内容】
●全世界に拡がりをみせているが、アフリカ及び南米は検査ができていないために患者数が出ていない。
●中国では2/4をピークにして、新たに診断された患者数は減少しつつある。これは、政府が国民の行動制限を厳しくかけていることが効いている。
●北海道の数が増えたのは、比較的に検査をしっかりやっているため。和歌山の患者からは拡がっていない。
●ボヤで終わるか、山火事として炎上するかの瀬戸際

●関東圏の医療機関は、キャパオーバーになりつつある。
●季節性インフルエンザと徹底的に異なるのは、20代未満に感染例が極端に少ない。インフルエンザの場合は、学校等における学童感染防止が極めて効果的だが、それが適応しない。
●年齢別の致死率を見ると、60未満は2%未満、60-69で3.6%、70-79で8%、80以上では15%、大規模拡散しこれだけの数が死ぬと、国家機能が破綻する。
●症状は千差万別。鼻水、下痢、嘔吐の症状が出る場合もあり。
●コロナウイルスの皮膜は脂肪成分でできており、アルコールや石鹸により皮膜が破れ、簡単に死滅する。
●船は病院と違い、完全な隔離のできる構造となっていない。対処冒頭から、世界的な専門家が入っておらず、海外に対しても発信できていなかった所が残念。
●PCRのキャパシティとして、人的対応能力を超えており、日頃から人材をストックしておかなければ急に言われてもできない。
●感染防御対応に手一杯で、臨床現場での情報を英語等での論文として発信できていない。(タイ等、他国からはどんどん出ている)

【質疑応答】
○政府の対応が甘い。移動制限をかけるべきでは。
→専門家会議でも意見が分かれるが、現段階では会合等の自粛で良い
○湿度と気温が上がると収束するか?
→感染症である限り必ず収まる
○中国韓国等からの渡航制限をすべきでは?
→水際対策は、すでに意味がない。
○公共交通機関や公共場所の除染をすべきではないか?
→医学的効果は限定的で、やらないよりはやった方がマシという程度
○回復した人は免疫はできるのか?
→もちろん免疫ができる。
○アビガンは特効薬として有効か?
→試験管での検査をしていないため現時点ではわからないが、臨床研究が始まったので近々わかる。
○何でもかんでも集会を辞めるのは経済損失が高いのでは?
→そんなことを気にしてる状況ではない
○重症患者に、適切な治療は可能なのか?
→人口呼吸器をつけたり、既存の抗ウイルス剤を投与したりと、対処療法しかないが、それでも効果はある。キャパオーバーになると、それもできずに死者は増える。
○高齢者のみの行動規制をしてはどうか?
→ウイルスを運ぶのに年齢の関係はないので意味がない
○武漢のウイルス研究所からの人工ウイルスの可能性は?
→ウイルスを変異させて毒性をあげたりすることは極めて困難であり、有り得ないと思う。
○複数のウイルスという情報もあるが?
→一種類と分かっている
○感染症の一類に指定すべきでは?
→そうなると研究も開発も、一切できなくなる。

専門家としての貴重な意見でした。